11月 尾張屋 鈴木健太さん

尾張屋 鈴木健太さん

4代目鈴木健太さん(左)が取材に応じてくださいました

 

◆お店の歴史創業当時~現在の変遷いつ頃どんな商売から現在に至っているか?


信州の郷土食と聞いて先ず思い浮かべるのはやはり「蕎麦」
今回は善光寺仲見世で蕎麦屋を営む尾張屋4代目・鈴木健太さん(48歳)にお話を伺います。

「創業はちょうど100年前になります。
大正7年(1918年)に現在の場所より西側にお店を構えたと先代から聞いています。
また戦前までは、蕎麦以外の麺類もメニューとして取り扱っていたようです。

その後信州蕎麦の専門店となったのは戦後からです。
今では善光寺参拝客のみならず、おかげさまで地元のそば愛好家の方々からもご好評をいただくようになりました。」


◆厳しい修行時代を経てもなお、今も学ぶことは多い

微妙な太さで使い分ける麺棒

代々の尾張屋を守り続ける「御神体」

繁忙期には朝2時半から仕込が始まる

「板前として修行を積み、レストランの料理長として任された事もありました。
実は尾張屋3代目の叔父には後継者がいなかったんです。
そんな時4代目としての話があり、長年の歴史を刻む尾張屋を後世に残したいと思い一念発起しました。

レストランを退職し、戸隠の蕎麦の名店へ修行に出ました。
ご存知の通り戸隠は信州そばの名地です。
当然競争も激しく、腕を磨くのには最適地だと思います。」

【その分キツかったですけれどね】と今では笑顔で語る4代目。
そば屋の4代目として既に十数年の経験を持つ鈴木健太さんですが、
今もなお尾張屋伝統の「かえし」を守り抜くために日々学ぶことは多いと言う。

「本当にありがたいことに、県外より毎年お見えになるお客様もいらっしゃいます。
尾張屋という屋号から、名古屋から頻繁に通い続けていただいているお客様もおります。
当然味の変化には皆さまとても敏感ですので「この間よりちょっと甘いよ」とか「辛いよ」と言われないよう、
日々勉強です。
まだまだ学ぶことは多いと改めて思います。」


◆先ずは「これ」という一品と、おすすめの逸品を教えてください

非常に珍しいそば枠裏の屋号

初代が愛知県出身で尾張屋という屋号に

おすすめの品名が並ぶ

「基本は何と言っても手打ちの【ざるそば】です。
また季節により具材は異なりますが、天ぷらもおすすめです。
やはり新鮮な地元の山菜や、きのこの天ぷらは風味が違います。
そのほか【松茸そば】や【きのこと野草のお煮かけそば】もおすすめです。」

この他に編集者がオススメなのが【そば屋のだし巻き玉子】
そば屋の出汁というのがいい!

【そば屋のだし巻き玉子】これを目当てに来る人も!

表看板でおすすめを確認

「これは(そば屋のだし巻き玉子)テイクアウトも出来ます。
最近ではこれを目当てにお越しになるお客様もいらっしゃいます。」


◆今後「尾張屋」が目指すもの

「4代目と聞くとなんだかすごい様に聞こえますが、まだまだ通過点に過ぎません。
尾張屋100年の歴史を守りつつ、次の100年に繋げていけるよう、
当たり前ですが決して手を抜かないそば屋であり続けたいと常に心がけています。」

そう静かに語る4代目の眼には、確かなる熱い思いを感じました。


尾張屋(おわりや)
営業時間・10:30~16:00(蕎麦が売り切れる場合もあり)
定休日・木曜日(祭日に重なった場合は営業)
駐車場・なし